おうちに新しい家族が増えると、その愛くるしい姿に、家の中がにぎやかにパッと明るくなることでしょう。これから始まるペットとの新しい生活に、胸も弾みますね!

 それと同時に、これから始まる新しい家族との生活には、様々な準備や飼育に関する正しい知識など必要なことがたくさんあります。

 ペットショップやブリーダー、自宅や知り合いの家で生まれたり、または保護をしたりと、仔犬や仔猫がそれまで過ごしていた環境は様々かと思います。
 おうちに来る前のその様々な環境の中で、寄生虫や伝染病に感染していないか、また先天的な疾患を抱えていないか、栄養状態や成長は順調か、食事の量や回数は適切かなど、早めにチェックしてあげたいことが沢山あります。

 そこで是非お願いしたいのが、その子がおうちに来てから1週間ほど経ち、新しい環境に慣れた頃に、一度動物病院を受診していただくことです。

 まず、新しい家族となったその子の健康状態を把握することが、何よりも大切ですし、今後の健やかな成長の鍵になります。
 また、獣医師の立場から、しつけや健康な体をつくるのに大切な成長期(特に成長期前半の社会化期)の過ごし方についてもアドバイスができることと思います。

 当院の院長は、以前副院長として勤務していた病院で、毎月50頭を超える仔犬、仔猫の診察を行っていた豊富な経験があります。
 その経験を生かし、当院では仔犬、仔猫の健康診断や予防プログラム、飼育指導に力を入れております。

 家に新しく迎えた小さな家族が、しっかりと健康に育ってくれるよう、お力になれればと思います。
 

仔犬・仔猫をはじめて
病院に連れて行くときは

・今までに接種したワクチンの記録(証明書等)をお持ちください。
 それを元に、今後の予防プログラムをご案内します。

・おなかに寄生虫や悪い菌が居ないか、検便をしてあげると安心です。
便は、指先(1cm)程度の量を、乾かないようラップやアルミホイルなどに包んでお持ちください。

・できるだけキャリーバッグやクレートに入れてお連れください。免疫力が弱い仔犬や仔猫を守るだけでなく、通院中に起こり得る思わぬ事故の防止にも効果的です。